復讐寮~罰ゲーム~
☆☆☆

女子寮へ戻って来ると、瞳が1人でトイレ掃除をさせられていた。


両手にブルーのゴム手袋をはめて本格的な服装で掃除しているので、見た瞬間笑ってしまっていた。


「ちょっと、笑わないでよ」


モップを持ったまま瞳は仏頂面で言った。


「だって、瞳のその恰好……!」


学校にいる掃除のおばちゃんと同じ制服を着せられているのだ。


「似合ってるじゃん瞳。その調子であたしの掃除当番も変わってよ」


あたしの後ろから亜沙美がそう言った。


「今日から3日間はあたしが全部の掃除をするから、誰も掃除しなくていいんだってさ」


瞳はため息まじりにそう言った。


「本当に?」


あたしは驚いて聞き返す。


トイレは3階建ての寮の各階にあるから、1人で掃除するのは結構大変だ。
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