復讐寮~罰ゲーム~
「それが罰なんだってさ。その変わり、親への連絡はしないって」


「なにそれ。普通親への連絡はするでしょ」


亜沙美は首をかしげている。


「そうだよね? あたしも覚悟してたんだけどさ、掃除を頑張れば黙っていてくれるんだって」


だから、瞳は大人しく掃除をしていたみたいだ。


でも、なにかがおかしい。


生徒が問題を起こして、それを親に伝えない学校なんてあるだろうか?


小さな問題ならともかく、瞳はボヤ騒ぎを起こしたのだ。


女子生徒全員叩き起こされて、大変なことになっていた。


「この学校が考えてることって意味わかんない」


あたしはそう言い、肩をすくめたのだった。
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