復讐寮~罰ゲーム~
「どうする瞳?」


謹慎中に抜け出したりしたら、さすがにただじゃ済まされないだろう。


しかし瞳は躊躇することなく「もちろん行く」と、答えたのだ。


「本気? バレたら退学になるかもよ?」


あたしがそう言うと、瞳は首を傾げて「じゃあ、バレなきゃいいんじゃない?」と、答えた。


この前男子たちを寮へ呼んで監視が緩いことを知ってるから、余裕なのだろう。


「知枝はどうする?」


「あたしは行くよ。当たり前でしょ?」


あたしは謹慎中じゃないから、バレても普通に怒られるくらいで済みそうだ。


「じゃ、決定ね」


亜沙美は目を輝かせてそう言い、友樹へ返事を送ったのだった。
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