復讐寮~罰ゲーム~
優歩と真仁の2人がそれを見て冷やかしの声を上げる。


「まぁなぁ。男は金がないとダメだろ」


亜沙美に褒められた友樹は鼻の下を伸ばしてふんぞり返っている。


そのお金だって、きっと親のものだろう。


「いいなぁ、家がお金持ちだと」


あたしはつい呟いていた。


「なんのことだよ? 俺の家は普通だぞ?」


「嘘ばっかり」


あたしは瞳と目を見交わせて笑った。


裕福じゃないと、5万円も財布に入っているわけがない。


「まぁ、細かいことはいいじゃん。スイーツ運ばれて来たよ」


亜沙美の言葉にこの話は中断となり、あたしたちは美味しいスイーツを口一杯に含んだのだった。
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