復讐寮~罰ゲーム~
亜沙美の感染症なんて嘘だ。


お風呂のあと薬をもらったことだって、1度もない。


「嘘をつくのもいい加減にしてよ。亜沙美の代わりに何人の子が掃除をしてると思ってるの?」


「ちょっとくらいいいじゃん。実は今日も体調悪いんだよねぇ。あとで体温計って持って行くから」


亜沙美はそう言って、南を無理矢理部屋の外へと出してドアに鍵をかけてしまった。


「亜沙美の嘘ってひどすぎる」


瞳もついに我慢の限界が来たようで、笑い始めた。


「本当だよねぇ。皮膚病の感染症って、水虫じゃん」


あたしも瞳と共に笑い転げる。


しかし、亜沙美はそんなこと気にしていない様子だ。


とにかく掃除さえしなければそれでいいらしい。


「仕方ない。今日もあたし1人で掃除するよ。その代わり、男子たちを呼ぼう?」

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