不器用な僕ら
「なあなあ、クラスどうだった?」

「今年もお前と同じだったよ!やったな!」

「えー!クラス違うのー?」

「例えクラスが違っても、私たちは友達だよ!」


校舎に入ると、私の耳にはそんな声が響いた。

…うるさい。

何が友達だ。
どうせ、自分たちを強く見せるためだけのくだらない集団だ。
だったら、そんなもの最初からいらない。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop