不器用な僕ら
靴を履き替えると、クラス分けが記してある紙が見えた。
どうやら私は2年C組になったらしい。

…でも、クラス分けなんてどうでもいい。
どうせ、クラスメイトなんてほとんど話す必要がないから。

そうと分かればここにいるだけ時間の無駄だ。
生徒達のうるさい声がまた大きく聞こえてきた。
こんな騒音だらけの場所にいつまでもいても、何も得はしない。
2年C組の教室へ急ごう。

言わなくても分かるかもしれないが、私に友達なんていない。
作ろうとも思わない。

…寂しいなんて思ったことはない。
あんな面倒な関係、こっちから願い下げだ。


別に…騒いでるアイツらが羨ましいとか、思ってはない。

…別に
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