私は王子様を離さない
~雅side~

9時55分、俺は駅の前で愛実が来るのを待つ。

「みーくん! おはよう!」

後ろから声がして振り返ると、美少女がいた。
いや、普段の愛実も可愛いけど、ワンピースでもっと可愛く見える。
クラスの男子がこれ見たらイチコロだろうな〜。

「おはよう」

俺は、愛実に挨拶をする。

「みーくんみーくん、まずはどこ行く?」

そう言いながら、サラッと手を繋いでくる愛実に、ドキッとしてないと言ったら嘘になる。

「あ、決めてない……愛実が決めていいよ」

久々に甘やかすか。こいつ、昔から俺以外には全然甘えなかったし。どちらかというと溜めるタイプだったしな。

「……じゃあ、あの服屋行こ!」

そう言い、俺の手を引っ張ってくるから、俺は半ば無理矢理服屋に連れてかれる。
……なんか、これって他の人から見たらカップルじゃね?
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