この世界を、きみとふたり生きた奇跡。
プロローグ


きみはとっても生意気で、いつも年上の私をバカにして、からかって。


だけど私が落ち込んでいるときは、優しく笑いながら寄り添ってくれる、そんなあったかい人。


この世界には理不尽なことがたくさんあるけれど、きみを見ていると、痛いほどに思ってしまう。


……どうして、きみだったんだろうって。


きみと出会った秋も、ふたりの想いが重なった冬も、悲しみと幸せが交錯した春も、……永遠の愛を誓った夏も。


私はずっと、忘れないから。



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