泣いた、緋鬼
「死なねぇよ…、このくらいで。[幻夢]に奇襲かけたんだ…。もっと殴ってやってもいいんだぜ……?」

ギロリと[鳳凰]の総長を睨むと、相手は悔しそうに顔を歪めた。





「――ちっ。まだ終わりじゃねぇよぉ……。お前ら!全員退却だ‼」






相手が叫ぶと、くたばってた奴等が辛そうに立ち上がって一目散に逃げていく。

「ウウゥ……」

足元で俺がさっきまで撲ってた奴が苦しそうに呻く。

殴りすぎて立ち上がれないんだ。

「あーあ。面倒な置き土産残してくれちゃったね。[鳳凰]」

将太が面倒くさそうにこいつを見下す。





「はぁ…。しょうがねぇ。――誠!お前こいつ手当てしてやれ」



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