私の彼はボランティア部の部長!!
「正解は、すごいっていう手話やよ」

明るい笑顔でそう言われ、あたしは頰を赤くする。右手を垂直に立て、小指側で左手の甲をトンと叩いた。

「……ありがとう」

優しい目で互いに見つめ合った。でも、時間は待ってくれやん。

「二人とも、そろそろ行かんと映画間に合わへんよ!」

友達の言葉にあたしは腕時計を見る。ヤバイ、結構ギリギリやん……!!

「行こ!!」

かばんを手にあたしたちは全速力で走る。でも、胸の中は嬉しさでいっぱい。

あたしは聖夜くんの手をそっと握った。
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