敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
「まあ素敵!!華ちゃん、こんな素敵な人に出会えて、良かったわね」

「本当に、神崎さんを守ってくれる人が増えるのは嬉しい限りです。
わざわざ来てくださって、こちらこそありがとうございます」

「で、華ちゃんは須藤さんの想いにどう応えるの?」

「佐織!それは当人同士が話すことだ」

「いいじゃないの。これまでずっと自分を責めてきた華ちゃんが、こんなに幸せそうな顔をしてるのなんて、私、嬉しいもの」

「佐織さん……ありがとう。私、恭介さんといるとすごく安心するんです。それは羽山先生達に対する安心感とはまた種類が違っていて……恭介さんと一緒にいたいって思ってます」

真っ赤になりながらも、今の自分の気持ちを伝えた。

「華ちゃん!!」

「神崎さんが幸せそうで、私達も嬉しいですよ。
これからますます、あなたのピアノが楽しみです」


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