敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
「さあさあ、2人とも座って」
母に促されて2人とも座ると、恭介さんが話し出した。
「はじめまして。須藤恭介と申します。
今日は、華さんとの結婚をお許しいただきたくて参りました」
そう言うと、恭介さんは床に座り、
「華さんと結婚させてください」
と、深く頭を下げた。
慌てて私も隣に座って、頭を下げた。
「須藤さん、それに華も頭を上げて。座ってください」
父に促されて、ソファーに戻った。
「須藤さん、私達はあなたに感謝しているんです。華と姉の綾のことは聞いてると思いますが……華は、これまでずっと自分を責め続けていました。
でも、今日の華の表情を見て、やっと華は自分の幸せを掴んだんだとわかりました。
それは須藤さん、あなたのおかげなんでしょうね。ありがとうございます。
私達は、2人の結婚に賛成しますよ」
「ありがとうございます。華さんを一生大切にし、幸せにします」
「お父さん、ありがとう」
「華、幸せになりなさい」
恭介さんは両親と連絡を取った際、自分のことも今の私のこともある程度話していたらしい。
もともと娘の選んだ人に反対をする気のなかった両親は、恭介さんの誠実な人柄に惹かれ、すぐに結婚を認めてくれた。
母に促されて2人とも座ると、恭介さんが話し出した。
「はじめまして。須藤恭介と申します。
今日は、華さんとの結婚をお許しいただきたくて参りました」
そう言うと、恭介さんは床に座り、
「華さんと結婚させてください」
と、深く頭を下げた。
慌てて私も隣に座って、頭を下げた。
「須藤さん、それに華も頭を上げて。座ってください」
父に促されて、ソファーに戻った。
「須藤さん、私達はあなたに感謝しているんです。華と姉の綾のことは聞いてると思いますが……華は、これまでずっと自分を責め続けていました。
でも、今日の華の表情を見て、やっと華は自分の幸せを掴んだんだとわかりました。
それは須藤さん、あなたのおかげなんでしょうね。ありがとうございます。
私達は、2人の結婚に賛成しますよ」
「ありがとうございます。華さんを一生大切にし、幸せにします」
「お父さん、ありがとう」
「華、幸せになりなさい」
恭介さんは両親と連絡を取った際、自分のことも今の私のこともある程度話していたらしい。
もともと娘の選んだ人に反対をする気のなかった両親は、恭介さんの誠実な人柄に惹かれ、すぐに結婚を認めてくれた。