敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
「大丈夫だよ。恭介さんが嫉妬したって聞いて驚いたけど、私嬉しい。こんなにも想われてるなんて、幸せだなあ」

「怒ってない?」

「怒るわけないよ」

「よかった」

「恭介さん、私、アンサンブルをやってすごく楽しかったの。だから、機会があればまたやりたい。
私、恭介さん以外に好きになるなんて、絶対にないよ。
恭介さん嫉妬はちゃんと受け止めるから、許してね」

そんなかわいいことをにっこり笑って言う華。
だめだ、まだ足りない。

そうして再び口づけを始めると、

「えっ?えっ?なんで?」

と、華が焦り出した。

「今のは華が悪い。そんなかわいいことを言うなんて」

「恭介さん!?」

「僕の嫉妬を受け止めてくれるんでしょ?」

そう言って、再び華を抱いた。


華、愛してる。

自分の腕の中で、無防備な顔をして眠る華をそっと抱きしめた。
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