敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
ランチ時間が終わって少しした頃、内線がかかってきた。
「はい、営業課の神崎です」
「神崎華さんですか?」
「はいそうです」
「私、秘書課の長谷川です。永田部長からお話があったかと思いますが、社長が神崎さんと直接お話がしたいと申しております。お手間を取らせますが、社長室までお願いします」
「は、はい。すぐに伺います」
部長に席をはずすことを告げ、足早に社長室へ向かった。
自社の社長とはいえ、とてもと忙しい方で、自らの足を使って仕事をされるとかで、社外に出ていることも多く、お見かけすることは滅多にない。
もちろん、私が重役フロアの、しかも社長室に足を踏み入れたこともない。
緊張しながらエレベーターを降りると、先ほど連絡をくださった長谷川さんが出迎えてくれた。
「神崎さん、来てくださってありがとうございます。社長室へご案内します。こちらへどうぞ」
「はい、営業課の神崎です」
「神崎華さんですか?」
「はいそうです」
「私、秘書課の長谷川です。永田部長からお話があったかと思いますが、社長が神崎さんと直接お話がしたいと申しております。お手間を取らせますが、社長室までお願いします」
「は、はい。すぐに伺います」
部長に席をはずすことを告げ、足早に社長室へ向かった。
自社の社長とはいえ、とてもと忙しい方で、自らの足を使って仕事をされるとかで、社外に出ていることも多く、お見かけすることは滅多にない。
もちろん、私が重役フロアの、しかも社長室に足を踏み入れたこともない。
緊張しながらエレベーターを降りると、先ほど連絡をくださった長谷川さんが出迎えてくれた。
「神崎さん、来てくださってありがとうございます。社長室へご案内します。こちらへどうぞ」