敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
姉が高校2年生、私が中学3年生の時、2人ともあるコンクールに出場した。
そこで優勝した姉は、高校卒業を待ってドイツへピアノ留学に行くことが決まった。
私は姉の優勝が自分のことのように嬉しかったし、いつかは自分もと憧れを抱いた。
出場部門は違うものの、同じく優勝した私は、その時の審査員だった羽山先生に声をかけていただいた。
「まだ中学生というのに、あなたのピアノの音色は深みがあって、本当に素敵だった。あなたのこれからの演奏を楽しみにしています」
本当に嬉しい言葉だった。
そして、もっと頑張ろうと励みになった。
それからも、私たち姉妹はピアノ漬けの毎日を送っていた。
ただ、母の方針もあって、自由な時間は好きなことをとことん楽しむことも忘れなかった。
それがピアノの表現にも繋がると、母自身も私達をいろいろな所へ連れ出してくれた。
そこで優勝した姉は、高校卒業を待ってドイツへピアノ留学に行くことが決まった。
私は姉の優勝が自分のことのように嬉しかったし、いつかは自分もと憧れを抱いた。
出場部門は違うものの、同じく優勝した私は、その時の審査員だった羽山先生に声をかけていただいた。
「まだ中学生というのに、あなたのピアノの音色は深みがあって、本当に素敵だった。あなたのこれからの演奏を楽しみにしています」
本当に嬉しい言葉だった。
そして、もっと頑張ろうと励みになった。
それからも、私たち姉妹はピアノ漬けの毎日を送っていた。
ただ、母の方針もあって、自由な時間は好きなことをとことん楽しむことも忘れなかった。
それがピアノの表現にも繋がると、母自身も私達をいろいろな所へ連れ出してくれた。