敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】

２人で恭介さんのマンションに帰ると、ソファーに促された。

「華、この部屋に引っ越しておいで。一緒に暮らそう」

「いいんですか？」

「あたりまえだ。少しの時間でも、華と一緒にいたい」

「わかりました。私も恭介さんと一緒にいたいです」

「それから、恋人同士になったんだから、今日から一緒のベッドで寝るよ」

「えっ？む、無理です、そんなの」

「華がいいと言うまで、絶対に手を出さないと約束する。
華は、僕と一緒にいるのは嫌？」

「嫌なわけないです。恭介さんのくれる〝味方〟って言葉に、いつも安心させられてるんですから」

「じゃあ、何も問題はない。今夜から一緒に寝るよ」


私の心臓がもつかどうか、って言う問題があるんですけど、、

でも、恭介さんの幸せそうな顔を見たら、拒否なんてしたくないって思った。

「わかりました」