敏腕社長は哀しき音色に恋をする 【番外編 完】
2人でソファーに座ってゆっくりしていると、恭介さんが突然立ち上がった。
「どうしたんですか?」
「ん?ちょっとね。ピアノを弾こうと思って」
そう言うと、恭介さんはピアノのいすに座って鍵盤に手を乗せた。
「華にピアノを聴かせるのは、すごく恥ずかしいんだけどね。
でも、華は気持ちをピアノで伝えてくれるから、今日は僕も真似をするよ」
ーエルガー 〈愛の挨拶〉ー
エルガーとアリス、年の離れた2人が周囲の反対を押し切って婚約した時、アリスに贈った曲。
思わず涙が溢れた。
これまで聴いたどんな演奏より素敵で、私の心を震わせた。
「恭介さん、ありがとう」
声を震わせながらそう言うと、恭介さんはそっと私を抱きしめた。
「華、僕はいつでも華の味方だよ。
華が過去を背負ってピアノを弾き続ける覚悟ができた時、僕と結婚して欲しい」
「はい。
恭介さんは大きな会社の社長さんで、私よりもうんと大人で……まだまだ子どもな私なんて全く頼りないかもしれませんが、私も全力で恭介さんの味方になりたいです」
「ありがとう」
そう言ってふんわりと微笑むと、そっと口づけされた。
「どうしたんですか?」
「ん?ちょっとね。ピアノを弾こうと思って」
そう言うと、恭介さんはピアノのいすに座って鍵盤に手を乗せた。
「華にピアノを聴かせるのは、すごく恥ずかしいんだけどね。
でも、華は気持ちをピアノで伝えてくれるから、今日は僕も真似をするよ」
ーエルガー 〈愛の挨拶〉ー
エルガーとアリス、年の離れた2人が周囲の反対を押し切って婚約した時、アリスに贈った曲。
思わず涙が溢れた。
これまで聴いたどんな演奏より素敵で、私の心を震わせた。
「恭介さん、ありがとう」
声を震わせながらそう言うと、恭介さんはそっと私を抱きしめた。
「華、僕はいつでも華の味方だよ。
華が過去を背負ってピアノを弾き続ける覚悟ができた時、僕と結婚して欲しい」
「はい。
恭介さんは大きな会社の社長さんで、私よりもうんと大人で……まだまだ子どもな私なんて全く頼りないかもしれませんが、私も全力で恭介さんの味方になりたいです」
「ありがとう」
そう言ってふんわりと微笑むと、そっと口づけされた。