real face
従兄との再会
「ただいまぁ……」
あれ、誰か来てるの?
見慣れない靴が玄関に置いてあるのが目に入った。
「おかえり、まひろ」
出迎えてくれた声は、久し振りに聞いた懐かしい声。
「……シュウにぃ!!」
実に6年振りの、従兄との再会の場面だった。
「まひろちゃん!お邪魔してます。おかえりなさい」
「伯母さんいらっしゃい!ただいま帰りました」
シュウにぃのお母さん、道子伯母さんも一緒だった。
それで、早く帰って来るようにって言ったんだ。
だったらそうだと教えてくれれば良かったのに。
こんなサプライズ要らないってば。
「シュウにぃ、おかえりなさい。本当に久し振りだね」
「うん、そうだな。もしかして今日も送ってもらったのか?」
「……え?」
送ってもらったって、どうして知ってるの。
「翔と付き合っているって、本当なのか、まひろ」
な、なんでそんなこと……。
「……佐伯主任から、聞いたの?」
つい小声になる。
だって、家族にはまだ何も言っていないから。
彼氏ができたとか、上司と付き合ってるとか、何も。
それを察してくれたのか、シュウにぃも声を抑えてくれる。
「まあそうなるかな。まひろに男ができたってのを教えてくれたのは翔だったしな」
「うちの会社に来たんだって?私その日は代休もらってて休みだった」
「そうらしいな。俺に会いたくなかったのかと思ったけど」
「だって、シュウにぃが来るなんて知らなかったし!」
「はは、冗談だよ。しかし、高校生だったまひろが立派な社会人だもんな。ばっちり化粧もして、大人になったな……」
そりゃそうだよ。
もう6年も経ったんだから。
シュウにぃも、あの頃と比べると落ち着いた雰囲気の大人になったと思う。
「シュウにぃ、昔よりもカッコよくなったね」
「はっ、なんだよ。まひろからそんなこと言われるとは。じゃ昔はカッコよくなかったのか?」
「ううん、昔からカッコよかったよ」
あれ、誰か来てるの?
見慣れない靴が玄関に置いてあるのが目に入った。
「おかえり、まひろ」
出迎えてくれた声は、久し振りに聞いた懐かしい声。
「……シュウにぃ!!」
実に6年振りの、従兄との再会の場面だった。
「まひろちゃん!お邪魔してます。おかえりなさい」
「伯母さんいらっしゃい!ただいま帰りました」
シュウにぃのお母さん、道子伯母さんも一緒だった。
それで、早く帰って来るようにって言ったんだ。
だったらそうだと教えてくれれば良かったのに。
こんなサプライズ要らないってば。
「シュウにぃ、おかえりなさい。本当に久し振りだね」
「うん、そうだな。もしかして今日も送ってもらったのか?」
「……え?」
送ってもらったって、どうして知ってるの。
「翔と付き合っているって、本当なのか、まひろ」
な、なんでそんなこと……。
「……佐伯主任から、聞いたの?」
つい小声になる。
だって、家族にはまだ何も言っていないから。
彼氏ができたとか、上司と付き合ってるとか、何も。
それを察してくれたのか、シュウにぃも声を抑えてくれる。
「まあそうなるかな。まひろに男ができたってのを教えてくれたのは翔だったしな」
「うちの会社に来たんだって?私その日は代休もらってて休みだった」
「そうらしいな。俺に会いたくなかったのかと思ったけど」
「だって、シュウにぃが来るなんて知らなかったし!」
「はは、冗談だよ。しかし、高校生だったまひろが立派な社会人だもんな。ばっちり化粧もして、大人になったな……」
そりゃそうだよ。
もう6年も経ったんだから。
シュウにぃも、あの頃と比べると落ち着いた雰囲気の大人になったと思う。
「シュウにぃ、昔よりもカッコよくなったね」
「はっ、なんだよ。まひろからそんなこと言われるとは。じゃ昔はカッコよくなかったのか?」
「ううん、昔からカッコよかったよ」