real face
私もたまには仮面を外して思いっきり楽しみたい。
それに、大事な"初デート"
こんな私でも憧れくらい持っている。
好きな人と一緒に過ごす遊園地ってとても魅力的に思えてならない……。
一緒に興奮したり、時には恐怖を分かち合ったり、自然体でいることでお互いの意外な一面を発見したり、できるかも。
そういう素敵な場所、それが遊園地だと思うんだけど。
「おい、蘭さん、シカトか?俺の話聞いてなかっただろ!」
「え!あ、はい?……すみません考え事してて」
「だから、絶叫マシンには乗れるのかって聞いてるんだけど」
「もちろんです!あ、もしかして主任、意外と怖がりで乗れなかったりするんじゃないですか?」
「アホか。お前が乗れるのに俺が乗れねえわけねーだろ!そっちこそ本当はビビってんじゃねーのか?」
今日の佐伯主任、いつもと全然違う。
ビシっとしてて、隙がなくて、話しかけにくいオーラを纏っているのが、仕事モードの主任。
それはそれで、格好いいんだけど…。
オフモード全開らしい彼は、大人の男っていうよりも、少年って感じで口調まで砕けている。
心の距離がグッと近づいた気が。
「なにニヤニヤしてんだ?」
はっ!
いつの間にか顔の筋肉が弛んでいたことに気が付いた。
「や、やだ……恥ずかしい」
「心配しなくても今日はずっとそんな顔することになるだろうから、じっくり見てやるよ。楽しみで眠れなかったんだろ?遠足前の子供みてぇだな!」
からかわれて言い返したかったけど、主任の方こそ楽しげな感じが伝わってきて、黙って見つめてしまった。
仕事モードの主任からは想像できない、オフモードの主任。
手を繋いで家まで送ってくれる時ともまた違う、子供モード?みたいな!
それに、大事な"初デート"
こんな私でも憧れくらい持っている。
好きな人と一緒に過ごす遊園地ってとても魅力的に思えてならない……。
一緒に興奮したり、時には恐怖を分かち合ったり、自然体でいることでお互いの意外な一面を発見したり、できるかも。
そういう素敵な場所、それが遊園地だと思うんだけど。
「おい、蘭さん、シカトか?俺の話聞いてなかっただろ!」
「え!あ、はい?……すみません考え事してて」
「だから、絶叫マシンには乗れるのかって聞いてるんだけど」
「もちろんです!あ、もしかして主任、意外と怖がりで乗れなかったりするんじゃないですか?」
「アホか。お前が乗れるのに俺が乗れねえわけねーだろ!そっちこそ本当はビビってんじゃねーのか?」
今日の佐伯主任、いつもと全然違う。
ビシっとしてて、隙がなくて、話しかけにくいオーラを纏っているのが、仕事モードの主任。
それはそれで、格好いいんだけど…。
オフモード全開らしい彼は、大人の男っていうよりも、少年って感じで口調まで砕けている。
心の距離がグッと近づいた気が。
「なにニヤニヤしてんだ?」
はっ!
いつの間にか顔の筋肉が弛んでいたことに気が付いた。
「や、やだ……恥ずかしい」
「心配しなくても今日はずっとそんな顔することになるだろうから、じっくり見てやるよ。楽しみで眠れなかったんだろ?遠足前の子供みてぇだな!」
からかわれて言い返したかったけど、主任の方こそ楽しげな感じが伝わってきて、黙って見つめてしまった。
仕事モードの主任からは想像できない、オフモードの主任。
手を繋いで家まで送ってくれる時ともまた違う、子供モード?みたいな!