real face
「あ、あの、先程はどうもありがとうございました!」
出口から出ると待ち構えていたように、さっきのお母さんが話しかけてきた。
「ありがとう!」
『サッチン』もニコニコ笑顔でお礼を言ってくれる。
「どういたしまして。良かったねサッちゃん。メリーゴーランド楽しかったね!」
「あの、お礼になるか分かりませんが……。さっき、お2人の写真を撮りましたから、携帯に送らせてもらえますか?」
「え!写真を?あ、ありがとうございます」
チラッと主任を見ると、なんとも微妙な顔……。
「じゃ、アドレスを教えますね」
私は手帳の余白に名前と携帯のアドレスと番号を書いて破り、渡した。
「すみません、名字どうお呼びしたらいいのですか?」
そっか、初対面だった。
「『あららぎ』と申します。『あららぎまひろ』です。よろしくお願いします」
「私は『田中花子』です。この子は『田中サチ』よろしくお願いします」
「さっき『帰らないと』って言ってませんでしたか?お父さんが待ってるからとか」
主任が思い出したように言った。
「はっ、そうでした!サチ、急がないと……すみません写真は後で送りますから。本当にありがとうございました!蘭さんと、えーと……」
「佐伯です。写真よろしくお願いします」
「はい、後で必ず」
サッチンの手を引いて、慌てて走っていく田中さん。
ニコニコ手を振りながら引っ張られて行く、サッチン。
「写真楽しみですね、主任」
「そうか?変なにやけ顔かも知れないのに」
「……主任ったら、にやけてたんですか?」
「俺じゃねえよ。なあ、蘭さん……。腹減った」
そう言えばもう12:00過ぎてる。
「じゃあ、お弁当食べましょ!」
朝から頑張って作った甲斐があって、お弁当は無事に完食。
ちょっと作りすぎた?なんて思ったけど、そんな心配する暇もないくらいにあっという間に主任の胃袋の中に消えていった。
出口から出ると待ち構えていたように、さっきのお母さんが話しかけてきた。
「ありがとう!」
『サッチン』もニコニコ笑顔でお礼を言ってくれる。
「どういたしまして。良かったねサッちゃん。メリーゴーランド楽しかったね!」
「あの、お礼になるか分かりませんが……。さっき、お2人の写真を撮りましたから、携帯に送らせてもらえますか?」
「え!写真を?あ、ありがとうございます」
チラッと主任を見ると、なんとも微妙な顔……。
「じゃ、アドレスを教えますね」
私は手帳の余白に名前と携帯のアドレスと番号を書いて破り、渡した。
「すみません、名字どうお呼びしたらいいのですか?」
そっか、初対面だった。
「『あららぎ』と申します。『あららぎまひろ』です。よろしくお願いします」
「私は『田中花子』です。この子は『田中サチ』よろしくお願いします」
「さっき『帰らないと』って言ってませんでしたか?お父さんが待ってるからとか」
主任が思い出したように言った。
「はっ、そうでした!サチ、急がないと……すみません写真は後で送りますから。本当にありがとうございました!蘭さんと、えーと……」
「佐伯です。写真よろしくお願いします」
「はい、後で必ず」
サッチンの手を引いて、慌てて走っていく田中さん。
ニコニコ手を振りながら引っ張られて行く、サッチン。
「写真楽しみですね、主任」
「そうか?変なにやけ顔かも知れないのに」
「……主任ったら、にやけてたんですか?」
「俺じゃねえよ。なあ、蘭さん……。腹減った」
そう言えばもう12:00過ぎてる。
「じゃあ、お弁当食べましょ!」
朝から頑張って作った甲斐があって、お弁当は無事に完食。
ちょっと作りすぎた?なんて思ったけど、そんな心配する暇もないくらいにあっという間に主任の胃袋の中に消えていった。