real face
エピローグ
今日も私は仮面をつける。
これは出勤前の儀式のようなもの。

仕事中の私は、ポーカーフェイスを貫いているのだ。
大好きなあの人に相応しいパートナーでいるために。

「おっと、今日も厚化粧か。会社ではバッチリメイクしろって、翔さんも大概だな……」

「煩いよ新。でも、シュウにぃの結婚式の日はありがとう。主任から褒められたの『完璧』って。新師匠のお陰だよ」

「俺も褒められた。これからもメイク指導頼むってさ。まったくもう、世話が焼けるな!」



これからも仮面はつける。
だけど、彼の前では、素直も素顔も見せていきたい。
これからも………。








~END~

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