real face
「……本音スイッチ、入ってたな」
出た!本音スイッチ。
「だから、アイツもその気になってるってことだ。よかったな、まひろ」
「な、なによ。私はまだ付き合うつもりなんて……」
「まひろ、今までに彼氏がいたことってあったか?」
ちょっとイチにぃ!
知ってるくせに……わざとらしい。
「いないわよ!悪かったわね!!」
「ははっ、そうかそうか。高校でのお前はよく知らないからな。まあでも高校生のころはガリ勉だっただろ?彼氏なんて作る暇なかったんだな」
むむぅ……。
その通りだけど、なにか問題でも?
「彼氏どころか、友達も作らずに必死に勉強したもの。いい会社に就職するためにね!」
「可哀想な高校時代だったんだな。でもシャイニングに高卒で入れたなんて快挙じゃねーか。あの広報部の上村女史以来だぞ?」
上村女史……って、上村課長!
彼女も高卒で採用されたんだ、知らなかった。
「翔が営業から広報に異動になったのは、上村さんが翔を広報に欲しいって熱烈ラブコールを送ったからなんだ。ちょうどあの頃のアイツにはいろいろあったみたいだから、結局は異動できてよかったのかもしれないけど」
「いろいろって?」
「おっと、喋り過ぎたかな。お前は彼女だろ?自分で本人に聞いたらどうだ。教えてくれるかどうかは分からないけどな。ま、翔にとってはリハビリも兼ねてるのかもしれないな。お前らいいコンビだと思うぞ」
リハビリって、一体なんの?
よく分からないけど、お互いにメリットがあるってことなのかな。
「まだ、聞けてないんだろ?お前にとって初めてのアレのこと」
アレって……アレ、しかないよね。
「聞けないよ。聞こうとしたけど、あの日のことすっかり忘れてしまってるんだから……」
私のファーストキス。
あまりにも突然すぎて、どうしてあんなことになったのか今でも不思議で仕方がない。
出た!本音スイッチ。
「だから、アイツもその気になってるってことだ。よかったな、まひろ」
「な、なによ。私はまだ付き合うつもりなんて……」
「まひろ、今までに彼氏がいたことってあったか?」
ちょっとイチにぃ!
知ってるくせに……わざとらしい。
「いないわよ!悪かったわね!!」
「ははっ、そうかそうか。高校でのお前はよく知らないからな。まあでも高校生のころはガリ勉だっただろ?彼氏なんて作る暇なかったんだな」
むむぅ……。
その通りだけど、なにか問題でも?
「彼氏どころか、友達も作らずに必死に勉強したもの。いい会社に就職するためにね!」
「可哀想な高校時代だったんだな。でもシャイニングに高卒で入れたなんて快挙じゃねーか。あの広報部の上村女史以来だぞ?」
上村女史……って、上村課長!
彼女も高卒で採用されたんだ、知らなかった。
「翔が営業から広報に異動になったのは、上村さんが翔を広報に欲しいって熱烈ラブコールを送ったからなんだ。ちょうどあの頃のアイツにはいろいろあったみたいだから、結局は異動できてよかったのかもしれないけど」
「いろいろって?」
「おっと、喋り過ぎたかな。お前は彼女だろ?自分で本人に聞いたらどうだ。教えてくれるかどうかは分からないけどな。ま、翔にとってはリハビリも兼ねてるのかもしれないな。お前らいいコンビだと思うぞ」
リハビリって、一体なんの?
よく分からないけど、お互いにメリットがあるってことなのかな。
「まだ、聞けてないんだろ?お前にとって初めてのアレのこと」
アレって……アレ、しかないよね。
「聞けないよ。聞こうとしたけど、あの日のことすっかり忘れてしまってるんだから……」
私のファーストキス。
あまりにも突然すぎて、どうしてあんなことになったのか今でも不思議で仕方がない。