【B】箱庭の金糸雀 ~拗らせ御曹司の甘いぬくもり~



それでも彼は、それ以上は触れようとしなくて……。
そんなじらし方が、寂しくて。



わざと、彼を焚きつけるように、
自分の胸を服越しにこすりつけながら抱き着く。



こんな行動をとるアタシ自身も初めてで、
小さな眩暈に翻弄されながら、アタシは幸せらしきものを感じ取っていた。
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