ディモルフォセカの涙
「ありがとう」----その言葉を残し、さっさとステージを降りて帰って行く姿を見送ると同時に、私は急いで表に出てある場所でカナタさんのことを待ってる。
そう、この場所は、ユウさんがカナタさんといつも待ち合わせしていた場所、私はある日偶然それを知ってしまった。
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『何とか最後まで見れて良かった
さあ、急いで帰らなくちゃ』
ライブを見終えた私はその日は急ぎの用事が合って、多くの人気を避けて駅へと向かう為に、いつもは絶対に通らない暗い細道を一人歩いていた。
『薄気味悪い、怖い怖い』----辺りをあまり見ないようにして、自分の歩く足元を見ながらずんずん歩いていると、ゆらーり揺れる物体が気になり私は見てしまう。
すると薄暗いその場所に黒いフードを被った男の子?がボーっと立っていて、私は驚きながらその場を急ぎ足で去ろうとしたその時、すれ違った。
その人も、さっきの彼と同じく黒いフードを被る。振り返るとお揃いのパーカーを着た二人の後姿が見えた。
手を繋ぎ歩幅を合わせて、横にあるコインパーキング内へと入る二人。立ち止まる私に、二人の話す声が微かに聞こえる。
『ユウ、ここ危ないよ』
『ここって決めたの
カナタじゃん
あっ!』
『バカ、じゃん?』
そう、この場所は、ユウさんがカナタさんといつも待ち合わせしていた場所、私はある日偶然それを知ってしまった。
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『何とか最後まで見れて良かった
さあ、急いで帰らなくちゃ』
ライブを見終えた私はその日は急ぎの用事が合って、多くの人気を避けて駅へと向かう為に、いつもは絶対に通らない暗い細道を一人歩いていた。
『薄気味悪い、怖い怖い』----辺りをあまり見ないようにして、自分の歩く足元を見ながらずんずん歩いていると、ゆらーり揺れる物体が気になり私は見てしまう。
すると薄暗いその場所に黒いフードを被った男の子?がボーっと立っていて、私は驚きながらその場を急ぎ足で去ろうとしたその時、すれ違った。
その人も、さっきの彼と同じく黒いフードを被る。振り返るとお揃いのパーカーを着た二人の後姿が見えた。
手を繋ぎ歩幅を合わせて、横にあるコインパーキング内へと入る二人。立ち止まる私に、二人の話す声が微かに聞こえる。
『ユウ、ここ危ないよ』
『ここって決めたの
カナタじゃん
あっ!』
『バカ、じゃん?』