ディモルフォセカの涙
「賛成」
「そうと決まれば、買いに行こう」
実花さんの腕が私の腕に絡まると、二人の距離はこれ以上ないってぐらいに近づく。
そして、駅に隣接されたデパートへと向かう二人の足取り。
歩き出す、もう一人の足音----
振り返ろうとした私に、届く声。
「ユウ、(デパート)混んでるかな?」
「どうだろう」
私は、前だけを見て歩く。
----
帰宅した私達は、キムチ鍋の具を残すことなくペロリと平らげて、たった今からスープだけのその鍋に、炊き上がったばかりのご飯を投入する。
実花さんは冷蔵庫にずっとある、コチュジャンを使いきりたいと鍋の中に加える。
私は溶き卵をまわし入れ、雑炊の完成。
今夜二度目の『いただきます』をした後に、二人同時に口に運ぶと、二人同時に叫んだ。
「ヒャー、辛い!」
「ヒャー、辛い辛い!
入れすぎた」
実花さんが加えたコチュジャンは、実花さん曰くいつも配分を間違えてしまうらしく。
「そうと決まれば、買いに行こう」
実花さんの腕が私の腕に絡まると、二人の距離はこれ以上ないってぐらいに近づく。
そして、駅に隣接されたデパートへと向かう二人の足取り。
歩き出す、もう一人の足音----
振り返ろうとした私に、届く声。
「ユウ、(デパート)混んでるかな?」
「どうだろう」
私は、前だけを見て歩く。
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帰宅した私達は、キムチ鍋の具を残すことなくペロリと平らげて、たった今からスープだけのその鍋に、炊き上がったばかりのご飯を投入する。
実花さんは冷蔵庫にずっとある、コチュジャンを使いきりたいと鍋の中に加える。
私は溶き卵をまわし入れ、雑炊の完成。
今夜二度目の『いただきます』をした後に、二人同時に口に運ぶと、二人同時に叫んだ。
「ヒャー、辛い!」
「ヒャー、辛い辛い!
入れすぎた」
実花さんが加えたコチュジャンは、実花さん曰くいつも配分を間違えてしまうらしく。