ディモルフォセカの涙
友達じゃないって言い方は良くなかったかもしれない。
だけど、彼方はどうして急に実花さんの話するの?今まで一度だって女性の話なんて私としたことなかったのに……。
やっぱり、あの時私が感じたように、彼方は実花さんのことが気になっているの?
もしかして実花さんのことが、もう好きとか?
『会えるかどうかわからない』
それは本当のことだけど、わざと言葉にしてる私って何だか意地が悪い。
「ユウ?」
「気になるの、彼女のこと?」
「いやっ、全くと言っていいほど
気にならない!」
彼方は食べ終えたライスバーガーの包み紙をグシャッと丸めて握りしめ、袋に捨てた。
「飲んだコップ変える?」
「ううん、このままで平気」
私は飲み終えたグラスに炭酸ジュースを注ぐ。
その後は食事を終え、彼方の違うバイトの話やライブ活動の話に、私の仕事や家族の話等、いつもの他愛のない話が続く。
だけど話の最中、私はずっと彼方が実花さんのことなんて聞いたりするからその事が気になって仕方なくて、せっかく勇気を出して彼方の家に来て彼方の傍に居るのに……気分はダダ下がり状態になっていた。
「今日はいつまで居れるの?」
「帰った方がいい?」
「どうしてそうなる」
「だって疲れてるでしょう?」
実花さんのこと私が何も知らなくて、彼方は残念に思ってる?
だけど、彼方はどうして急に実花さんの話するの?今まで一度だって女性の話なんて私としたことなかったのに……。
やっぱり、あの時私が感じたように、彼方は実花さんのことが気になっているの?
もしかして実花さんのことが、もう好きとか?
『会えるかどうかわからない』
それは本当のことだけど、わざと言葉にしてる私って何だか意地が悪い。
「ユウ?」
「気になるの、彼女のこと?」
「いやっ、全くと言っていいほど
気にならない!」
彼方は食べ終えたライスバーガーの包み紙をグシャッと丸めて握りしめ、袋に捨てた。
「飲んだコップ変える?」
「ううん、このままで平気」
私は飲み終えたグラスに炭酸ジュースを注ぐ。
その後は食事を終え、彼方の違うバイトの話やライブ活動の話に、私の仕事や家族の話等、いつもの他愛のない話が続く。
だけど話の最中、私はずっと彼方が実花さんのことなんて聞いたりするからその事が気になって仕方なくて、せっかく勇気を出して彼方の家に来て彼方の傍に居るのに……気分はダダ下がり状態になっていた。
「今日はいつまで居れるの?」
「帰った方がいい?」
「どうしてそうなる」
「だって疲れてるでしょう?」
実花さんのこと私が何も知らなくて、彼方は残念に思ってる?