花言葉が人をつなぐ
学校を卒業した後はミモザは美容師として働き、マーガレットは事務職に就いた。マーガレットは職場の男性に初めて恋をしたらしい。

マーガレットから相談を受け、ミモザはメイクやファッションのアドバイスをしたり、マーガレットの初恋を応援していた。そして一ヶ月前、マーガレットはいつも以上におしゃれをし、男性に言ったのだ。

「愛している」

しかし、男性の返事は「ごめん」だった。

「君のことは、ただの同僚にしか思えないんだ。それに他に好きな人がいて……」

その日からマーガレットは部屋にこもり、ミモザが声をかけても反応しなくなった。明るいマーガレットの笑顔は消え、ミモザはどうすればいいかわからなくなってしまう。

そんな時に、知り合いがヴァイオレットの心療内科のことを教えてくれたそうだ。

「まだ若いがとても優秀な女性のカウンセラーがいる。相談をすると、その人にあった花を選んでくれるんだ」

これしかないと思い、ミモザはここに来たのだと言う。
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