セカンドラブは魔法の味
「担当は、外科の桜本心優先生です」
「女の先生なの? 」
「はい、とっても優しい先生ですよ」
「本当? 良かった」
涼子も大喜び。
幸弥も嬉しそうな顔をしている。
その夜は、そのまま涼子は眠りについた。
幸弥も付き添いで傍で一緒に眠った。
朝になり。
夜中に多少痛みがあった涼子だが、朝までぐっすり眠っていた。
朝食が済んで、幸弥は仕事に行くために茜に電話をした。
「あ、母さん。ごめん、僕仕事に行くかなくちゃならなくて・・・うん、30分なら大丈夫。・・・分かった・・・」
「おばあちゃん、来てくれるの? 」
「うん、あと30分くらいで来てくれるって」
「そっか、良かった。学校も暫く休みだから、ちょっと退屈かもね」
時間は10時を回っていた。
他の病室から順番に医師が回診に回って来ている。
涼子の病室は個室で、一番最後になりそうだ。