セカンドラブは魔法の味
「そっか・・・お医者さんになったんだね。・・・偉いね、大変なハンデを背負ってるのに・・・。優しい子だね・・・」
「そんな事・・・ないです・・・」
「有難う先生・・・私の為に・・・」
「大丈夫だから、生きてよ」
春子はそっと首を振った。
「・・・これは、私が決めて来た・・・人生なの・・・。だから・・・先生は、何も悪くないから・・・自分を責めないで・・・」
「何言ってるの・・・」
春子はギュッと心優の手を握った。
「先生。・・・私の主人と娘の事・・・お願いしたいの・・・いい? 」
「え? 何言っているの? 」
「先生なら・・・きっと、主人も娘も・・・好きになるから・・・」
「そんな事・・・あるわけないじゃん・・・こんな私・・・」
「・・・大丈夫だよ・・・。10年・・・待ってて・・・先生の苦しみ・・・私が・・・」
コンコン。
「先生、ご家族の方がいらっしゃいました」
看護師がやって来た。
駆けつけてきたのは、赤ちゃんの涼子を抱いた幸弥だった。
容態を説明すると、心優は他の患者の下に行った。
今夜が峠と言われて、幸弥はそのまま付き添っていた。
そして・・・春子は朝方に息を引き取った。
幸弥は心優をギュッと抱きしめた。
「・・・有難う。ハルを助けようとしてくれて。そして、ハルの為にこんなに苦しい思いをさせて、すみませんでした」
そっと身体を離して、幸弥は心優を見つめた。
「さっき言いましたよね? もう、ここで終わりにしようと」
「・・・はい・・・」
「安心して下さい。もう、終らせましたから」
「はぁ? 」
幸弥はお墓を見つめた。
「そんな事・・・ないです・・・」
「有難う先生・・・私の為に・・・」
「大丈夫だから、生きてよ」
春子はそっと首を振った。
「・・・これは、私が決めて来た・・・人生なの・・・。だから・・・先生は、何も悪くないから・・・自分を責めないで・・・」
「何言ってるの・・・」
春子はギュッと心優の手を握った。
「先生。・・・私の主人と娘の事・・・お願いしたいの・・・いい? 」
「え? 何言っているの? 」
「先生なら・・・きっと、主人も娘も・・・好きになるから・・・」
「そんな事・・・あるわけないじゃん・・・こんな私・・・」
「・・・大丈夫だよ・・・。10年・・・待ってて・・・先生の苦しみ・・・私が・・・」
コンコン。
「先生、ご家族の方がいらっしゃいました」
看護師がやって来た。
駆けつけてきたのは、赤ちゃんの涼子を抱いた幸弥だった。
容態を説明すると、心優は他の患者の下に行った。
今夜が峠と言われて、幸弥はそのまま付き添っていた。
そして・・・春子は朝方に息を引き取った。
幸弥は心優をギュッと抱きしめた。
「・・・有難う。ハルを助けようとしてくれて。そして、ハルの為にこんなに苦しい思いをさせて、すみませんでした」
そっと身体を離して、幸弥は心優を見つめた。
「さっき言いましたよね? もう、ここで終わりにしようと」
「・・・はい・・・」
「安心して下さい。もう、終らせましたから」
「はぁ? 」
幸弥はお墓を見つめた。