セカンドラブは魔法の味
7

 それから1週間後。

 涼子は退院する事になった。

 リハビリも順調で、骨折も殆ど治っている。

 後は経過観察で様子を見れば大丈夫と言われた。




 病院を退院して、涼子は茜と一緒にタワーマンションに行く事にした。


 現在、宗田ホールディングは北斗が社長になっている。

 会長に父の秋斗がなり、ますます会社は忙しくなっていた。



 マンションに来ると

「あ、涼子ちゃんだ」

「結人君。元気? 」

「うん、元気だよ」


 元気よく出て来たのは北斗の息子の結人(ゆいと)。
 
 現在9歳で小学校3年生。

 目元が茜に似ているちょっとクールなイケメンタイプ。

 今日はもう学校が終わって帰ってきている。


「あ、涼子お姉ちゃんだ」

 結人の後ろから出て来たのは、結人の妹の遥香(はるか)。

 結人の4つ下で年長さん。

 目がクリッと大きくとても可愛いタイプ。

 可愛いピンクのワンピースを着ている。


「遥香ちゃん、久しぶり」


 
 結人と遥香に出迎えられ、涼子がリビングに来ると


「涼子ちゃんいらっしゃい。退院おめでとう」

 とても綺麗なほっそりした顔立ちの、結人と遥香のお母さんトワが出迎えてくれた。

 サラサラの長い髪を後ろでまとめて、とても若々しい。

 落ち着いた感じの茶系のワンピースを着ていて、魅力的である。
< 39 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop