セカンドラブは魔法の味

 外出した幸弥がやって来たのは顧問をしている企業回り。

 大手の企業の顧問を引き受けている幸弥は、顧問料だけでも高額な稼ぎがある為収入は安定している。


 シングルファザーの幸弥に、あちらこちらの企業の社長から再婚の話しもでているがいつも断っている幸弥。


 春子の事がずっと忘れられない幸弥。


 男が仕事をしながら子育てをする事はとても大変。

 残された子供は女の子。

 思春期なるとお父さんでは判らない事も多くある。


 時々、母の茜が来てくれているが、幸弥は負担はかけたくないと言ってあまり手助けしてもらう事はしなかった。



 午後。


 企業訪問を終えて、幸弥はタクシーで事務所に戻っていた。

 運転手は安全運手。

 書類に目を通していた幸弥だが、ちょっと疲れて書類をしまい窓の外に目をやった。

 しばらく見ていると、幸弥はウトウトしていた。



 キーッ!

 急ブレーキの音で幸弥はハッと目を覚ました。

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