大切なもの~色んな絆~
璃瑶side
正直な話、柚澄を殺しの世界には連れていきたくなかった...。
アイツのようになるのはごめんだった。
...本当は俺は柚澄を愛してないんだろうなと感じてた
...今でも、愛しくてしょうがないアイツを探してるのもわかってたから...。
「唯月、話しとく。今のボスはお前の元カノだ。琉唯だからな、覚えとけ」
「わかった。.....そろそろ、俺も覚悟を決めるよ
...綺月家だろ?」
「あぁ、そうだよ.......あいつらはバカすぎるからさ...」
「バカすぎる.....?唯月くんわかる?」
「...兄貴の親友ですよ、赤螺静って言う...」
「...しんゆう?」
「そうだな...アイツは確かに親友だったよ...」
赤螺静────俺の親友兼幼馴染み。
昔から常に側にいて支え合いながら生きてきた。
俺と静は施設で育った。
赤螺家は静が生まれてすぐ、絶滅。
それには理由があり、綺月家のせいだと─。
だから、綺月家は潰す。
静の仇でもあるから...。
「兄貴の心の支えの1人でもあったんですよ
...本当に仲が良くて...」