大切なもの~色んな絆~
「今から言うことを黙って聞け」
優晴さんの声が倉庫に響いた。
「今の柚澄がこうして笑って過ごせるのは
…誰のおかげだ?
ここの総長だった璃瑶のおかげだろう?
殺し屋一家に生まれたと言う璃瑶は
俺らと同じ人間だ。
生まれた家が違っただけなんだよ
…お前らは璃瑶を見捨てんのか?」
だった...?
ここの総長は璃瑶、でしょう?
なんで、
『ここの総長だった』
なの?そして、なんで皆納得してるの?
璃瑶に視線を向けられたかと思ったら、周りを見てるだけだった。