大切なもの~色んな絆~
「久しぶりだね、蓮凰」
ふんわり笑う穸雫に何も言えなかった。
俺は葬式の場所を指さすしか出来なかった。
「......どう、いう...こと?どうし、て...?
静がジンが死んでいるのよ?!
どうして?」
どうしてを繰り返す穸雫に俺は何一つ声をかけれなかった。
その時、ポスっと穸雫の頭を叩くやつがいた。
璃瑶だ。
璃瑶はこの時には既に氷帝として活動していた。
そして、
「そんなに繰り返していった所で静は帰ってこねぇよ。
お前、今までなにしてたわけ?
泣き叫んでたって静は喜ばない。
あいつの分まで生きろよ、
それが俺らのできる唯一のことだ」
そう残酷につげていた。
あれから月日が経ち、
俺らは顔を合わせることなく、卒業していった。