大切なもの~色んな絆~
築村尋side
そうだった。
穸雫や柚澄が俺たちといることでいじめられてたことを見て見ぬふりしていた。
2人は変わらないって思ってた。
でも、穸雫は冷たくなった。
その反対に柚澄は変わらず優しかった。
「あの日、あんたら3人に変わらず柚澄が優しくしてたのはまだ、あんたらを信じてたからよ。あの頃の柚澄はあんたらが支えだったから。
でも、あんたらは柚澄の心をズタズタにした。傷つけた」
「柚澄の姉の千奏さん。柚澄に似てた・・・俺の一目惚れ」
「そうね。遊木はわかりやすかったわ。でも千奏さんは当時族の姫だったわ。湊の代の」
「「!?」」