記憶を失った元姫
私のであろうスマホを開こうとすると……あれ?
なんかスマホバキバキじゃね?
あははは……。
スマホ買お。
あっでも、その前に自分のデータがあるから移さなきゃ。
あとで買いに行こ。
そして私の病室に戻ったら、私のベッドの横にある椅子に医者が座っていた。
そして医者はこちらを向き、般若のような顔で来たかと思えば、顔とは裏腹に私の体を随分優しく横抱きにして、ベットに降ろした。
そして、私に向かって、ドスの効いた低音の声で、「テメェは死にてぇのか!」と怒鳴った。
それを私は最初から無表情で眺めていた。
「なんでそんなに怒ってんの?」
と言い放った。
医者は私を見て、少し驚いた様だった。
そして医者は「俺は藤堂祐也だ。お前フランス語話せるんだな。(こいつ無表情だな)」と言った。
↓ここから日本語という設定
私は思わずフッと笑ってしまった。
「フフ…あははは…はぁ…はい。」
「あなた日本人?」
「そうだが、なんで笑ってやがる。」
「ん〜、祐也が当たり前なこと言うからだよ。
フランスにいるんだからフランス語が話さなきゃ話にならないじゃない。
あっ2つ質問、祐也はなんでここにいんの?
それと私なんで病院にいんの?」