Sky (変更可能性アリ)
「楽しいんですよ、単純に」

「人間を眺めるのが?」

「はい。だって面白くないですか?人間はこの世界に居られる時間が限られてる。その時間はまだ長いのか残り少ないのかは自分ですらわからない。だからこそそれぞれが思い思いに日々を過ごしてる。何年この世界にいても歳はとらないし普通に過ごしてたら死ぬことだってない俺ら死神からしたら、その逆の立場にいる人間なんて興味が尽きませんよ」

俺の答えを聞いた先輩は、もう一度地面で思い思いに過ごしている人間を眺めながら

「…まぁ、それもそうだな」

と、ポツリと呟いた。

「それより先輩、俺になにか話があったんじゃないんですか?」

よいしょ、とフェンスから体を起こしながらそう聞けば、あぁそうだったと言いながら先輩は視線を俺に向ける。
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