高校生マフィア
「うおっ」

慧を抜いた男子3人も、車の中で声を上げた

「マジで?」
「え、うそ。俺新しいパソコンとヘッドフォンと…」
「俺、冷却スプレーとテーピング欲しーなー…爽樹!今度一緒にあそこ行こーぜ!!」
「えっ?あ、オッケー☆」

【あそこ】ってのは、爽樹と陸がいつも行くスポーツ用品店
あんまり行き過ぎて店員よりも店内の品揃えを知ってるって噂も(笑

「じゃー俺は…また染めっかなー」

俺は自分の黒い髪をいじった
やっぱ黒って飽きる

「なー姫ー。姫は俺の髪何色が」
「髪の色よりも私の呼び方を気にかけろ」
「…スイマセンユキヒメサマ」
「……黒」

えっ??
今、何かボソッて言った!!
マジ!?黒!?
りょーかいっ!!

「じゃー俺、絶対染めねえっ♪!!」
「春樹、単純ー(笑」

爽樹が俺の隣で笑った
ちょっとムッとしたから、爽樹の耳元で

「爽樹だって、陸に「ショートが可愛い」って言われたら切るだろ?」
「……///」

すぐに顔が赤くなった

「ほーら爽樹のが単純ー(笑」
「ん?どしたー爽樹」

前の席に座ってる陸が俺達を振り返った

「な、何でもないっ!!」
「いやー爽樹が」
「春樹、コロス!!!!」
「ぃっって!!!!」

爽樹にグーで殴られた
その手は利き手のラケット握る右手では!?

「おま、利き手で殴んなよなー!!それと「殺す」じゃなくて「コロス」なのが怖い!!」


「「あーうるせ」」

慧と姫…ユキヒメサマ(笑)の気だるそうな声がカブった
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