高校生マフィア
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「はーっ」

談話室から出て、爽樹がネクタイをゆるめた
俺は隣を黙って歩いた

「いやー。何かいよいよーってカンジだねー」
「ん?ぁあ…そーだな…」

あ…やべ
何か今になって不安になってきちまった
ちくしょー。情けねぇなあー
あー…腹痛くなってきた…

「…ぅえ」
「!?どした!?」

爽樹がいきなり座り込んだ
俺もしゃがんで爽樹の背中をさすった

「やば…きもちわる…」
「え…」
「ぁ…吐くかも…」
「だ、大丈夫かよ!?」

急いで爽樹を背負って廊下を走り出した
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