高校生マフィア
「…………」

目を開いた

自分の顔も知られてる敵の懐(ふところ)に
あたしは1人で飛び込むんだ

「…大丈夫」

ぎゅっと左腕を握った
クシャ。とウインドブレーカーのこすれる音がした
予想外のことはあったけど、慧の考えた作戦なんだから大丈夫
あたしは、慧に言われた仕事をやって、さっさと戻ってくれば大丈夫




「……行きますか」

バッグを持ち上げて肩にかけた




「爽樹」

振り返ろうとすると、後ろから陸の声が聞こえた
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