高校生マフィア
《…じゃ、できたら……迎え来てくんねぇ…っ?》
「分かった。すぐに行く!お前どこか隠れてろ!!それから出血は!?」
《俺は…ちょっと…かな……》
「動ける範囲で隠れてろ!!それから…藁間は……それから…」

予想外の展開に頭が混乱した
机に爪を立てて、汗が吹き出した

ああ、バカヤロウ

こんなときに冷静な判断ができなくてどうする


友達が死にかけているのに適切な指示が出せなくてどうする


何のための、何のための日本一の頭脳だ


「それから……ッ」

《ハァッ はぁっ  はぁっ   …》




荒い息声が、止まった




「!!はるっ」



《慧…?》
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