高校生マフィア
「残念だったな。少年」

後ろで、部隊長がにやっと笑ったのが分かった

「いくら強い君でも、これからこの人数を相手に戦うのは大変だろう?」
「………」
「それに、この50人のファミリーは戦闘専用。力だけで選ばれた今までの雑兵(ぞうひょう)とは強さが違う」
「………ッ」

くそ……
確かにそうだ
今の俺に、こいつ等相手に勝てる確率は少ない。0に近い

「おとなしくしておけ。少年」

「……ッ」

畜生

ちくしょう

チクショウ


俺は

俺には――



友達を護る力が

未来を護る力が無ぇのか――!!



「密偵の彼女も、詐欺師の少年と美女も、君も、この計画を練った天才も、驚異的なハッカーも」



「全て我々のモノだ!!!!」

ふざけんな


ふざけんな


ふざけんな



「……ッざけんなよ……ッ」
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