高校生マフィア

卓真

「はーるーきー」

B組のドアにもたれて春樹を呼んだ
春樹が弁当箱を引っ掴んで走ってきた

「よっ!!」
「昼、一緒しよーぜー」
「おー!!お、姫も行く?」

春樹が笑顔で返事をしたとき、雪姫が春樹の横を通った
いつものおしとやかでキレイな顔が冷たく怖く豹変した

「黙れ」
「す…すんません…」

最後に春樹を睨んで、雪姫は階段を上がっていった

「こえー…」
「春樹も懲りないねー」

春樹もハハッと笑った
多分、春樹は雪姫が好きだ
俺は…と言うと?

「あ、俺弁当だけど、卓真は?」
「あー…食堂行っていい??」

まあ、顔はすっごいキレイだけど、何だかなあ…

「お、いーぜ!さー行こー!!食堂へ行こー!!」
「何だそのテンション」
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