高校生マフィア
きょとんとして顔を上げると、お兄さんが笑った

「ってゆーか、俺の下で働いてくれない?」
「は…は?」

何言ってんだこの人
っていうか、全然関係無くね?【ハッキング】と【働くって】
全く関係無くね??

「あの…言ってる意味があんまり…ってか全然…」
「ああ、君以外にも、あと春樹君とか雪姫さんにも協力してもらうつもりだからね」
「いや。「つもりだからね」じゃなくてですね。全然意味分かんないんですけど」

とゆーか何で春樹?
何で雪姫?
そして何で俺?

「うん。それは説明するには時間かかるんだ。少しだけ説明するとね」
「はい…」

急に、お兄さんの顔が真面目になった

「君達の学校を救えるのは、君達だけなんだ」

「………」

お兄さんの顔が笑顔に戻った

「分かってもらえたかな?」
「…えっ?いや、あの、説明って今ので終了ですか?」
「じゃあ、また来るね。お休み」

エナメルのカッコイイ靴を光らせて、後ろを向いて歩いていった

「えちょ、ぇえッ!?」

何なんだあのお兄さん!?
絶対…ホストじゃない!!そして警察じゃない!?
ってか何者!?

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