高校生マフィア
「……君…」
「…ぁ゛……」

あの、この人は…?
もしかすっと…卓真が言ってた…
ホストの兄ちゃん!?

確かにいい人の顔してる…
でもカッコが何か怖ぇよ!!
スーツもネクタイもシャツも黒だし!!

「な、何ですか…?」
「君…飯野 陸君だよね…?」
「あ、はい…そーですけど…あの…俺達にしか救えないって…」

優しそうな微笑のにいちゃんが、少しだけ目を見開いた

「あ…もう聞いたの?」
「まあ…友達に」
「そっか。じゃあ、協力してくれる?」
「いきなりスか」
「え…ダメ?」

何か、子供みたいな顔したんだけど

「つーか、学校がどうのこうのー…ってしか聞いてないんで、どうにも…」
「うーん…それは、全員集めて一気に説明したいな…慧君には言ったけど」
「え、慧も!?」

慧も声かけられたのか…

「つーか…貴方は何してる人なんスか?やっぱホストとか?」
「あー…うん…」

何か、変なこと聞いちゃったか?
苦笑いされたんだけど

「マフィア…的な」
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