高校生マフィア
「…そーいえばさ」
「ん?」

爽樹が肩にかけているエナメルを指差した

「そのエナメルどーしたん」
「あー…これね、陸と一緒に買ったの!!色違いっ!!」

あ、そういえば陸も同じようなの持ってたかも
ナイキの青に白のラインのヤツ
爽樹は形は同じで緑に黄色のラインのを持ってる

「へー。良かったじゃん」
「あ、笑ったっしょ」
「幼馴染って何かと一緒に居れて嬉しいだろ」
「んー……嬉しいよ…」

何だコイツ!!超可愛い!!いや全然好きじゃないけど!
いや好きじゃないってのは語弊があるな。だって女の子は皆好きだから!

「でも進展無いのなー?」
「……ハイ…」
「ま、頑張れーっ!!」

くしゃっと爽樹の頭を掻いた

「ここら辺でダイジョブか?家まで送ってくかー?」
「あ、いいよ!!大丈夫!!有り難う!!」
「んーん。じゃーなーっ!!」

手を大きく振って走り出した
陸、幸せ者

「あ…」

前方に黒い高級車が留まっていた
中から出てきたのは
…あれ?

あれ、もしかして
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