高校生マフィア
「さっさと告白すればいいのに」
「そんな簡単に言わないでよっ」

雪姫が、さも普通のことみたいに言うから、ビックリした
あたしの中で陸に告白するなんて、地球最後の日くらいだから!!

「…告白しないと何も変わらないよ」
「そ…そうですけど……」

うつむくと、昼休み終了のチャイムが学校中に響いた

「まあ、頑張ってね」
「うん……」

雪姫は、さっさとお弁当箱をしまって屋上を出て行った

「雪姫はキレイだけどさぁ…」

あたしも、少し遅れて立ち上がった
ドアノブに手をかけたとき、ふと思い出した

「…って、何でホストがあたしの名前知ってんだろ」
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