高校生マフィア


「…ん……?」

ぼやあっと、視界が明るくなった
どうやら、あたしが目を覚ましたみたいで

視界の曇りがだんだん晴れてきて、視界の隅に四角い蛍光灯が見えた
あたしの部屋かな…

あれ、違うや
あたしの部屋の蛍光灯、丸だし
それに、布団も何か大っきい気がする…

寝起きで頭がぼうっとして、目だけ動かしてあたしの上にかかっている布団を見た
青い掛け布団。あたしは白に黄色とオレンジの水玉なのに
それに、枕だって硬い…

この部屋…何か…


あ……

「…陸の…部屋…」

そうだ
この部屋。陸の部屋だ
隣の家だから、よく来る陸の部屋だ

え…
何で…?

「爽樹」

寝たままキョロキョロしていると、視界いっぱいに陸の顔が出てきた

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