高校生マフィア
「…すんません……っ」
「ん?」
腹を押さえて、いかにもケンカの後か腹痛みたいに苦しそうな声を上げた
ゆっくり振り返ると、後藤が俺の前で仁王立ちしていた
「休み時間に……ちょっと…っ…痛…」
立ち上がろうとして、大袈裟に転んで見せた
「お、おい春日!?」
「すんませ……ッ…西高の奴等にボコられました…」
「何!?それでお前、大丈夫か!?」
「あんま大丈夫じゃないッスね……」
そして、ブレザーのポケットから財布を取り出した
「あと…金取られました……ッ」
金は今月、雑誌とマンガ買いすぎて金欠なだけだけどな
「そうか。分かった…今日は見逃してやる」
「すんません…有り難うございます…」
「これから気をつけろよ。このことは職員会議に出しとくから」
「ハイ…お願いします……」
後藤は、立ち上がって職員室へ駆け出した
「保健室行っとけよ!!」
無言で片手を挙げて会釈した
「…チョロい」
ごめんね後藤センセー
「あ、やべ」
学級委員の雪姫(ユキヒメ)にどやされる
春日 春樹-カスガ ハルキ-
2年B組
天才詐欺師
「ん?」
腹を押さえて、いかにもケンカの後か腹痛みたいに苦しそうな声を上げた
ゆっくり振り返ると、後藤が俺の前で仁王立ちしていた
「休み時間に……ちょっと…っ…痛…」
立ち上がろうとして、大袈裟に転んで見せた
「お、おい春日!?」
「すんませ……ッ…西高の奴等にボコられました…」
「何!?それでお前、大丈夫か!?」
「あんま大丈夫じゃないッスね……」
そして、ブレザーのポケットから財布を取り出した
「あと…金取られました……ッ」
金は今月、雑誌とマンガ買いすぎて金欠なだけだけどな
「そうか。分かった…今日は見逃してやる」
「すんません…有り難うございます…」
「これから気をつけろよ。このことは職員会議に出しとくから」
「ハイ…お願いします……」
後藤は、立ち上がって職員室へ駆け出した
「保健室行っとけよ!!」
無言で片手を挙げて会釈した
「…チョロい」
ごめんね後藤センセー
「あ、やべ」
学級委員の雪姫(ユキヒメ)にどやされる
春日 春樹-カスガ ハルキ-
2年B組
天才詐欺師